エイジングというと「お肌の衰え」や「気力や活力減退」そして「体のサビ」などが代表的ですが、こうした体の内外の老化を遅らせ、若々しくあるために油は3つの役割を担っています。一つ目は肌も含めた体の細胞への働きです。脂質からできた細胞膜が乾燥から肌を守り、同時に皮脂が角質の表面で乾燥や外からの刺激に対して肌を保護し、肌のつややかさとみずみずしさを保つお手伝いをしています。
第二にエネルギーの源としての働きです。脂質は効率のよい熱量源で、持久力や元気の源となっています。
そして、三つ目は体の中のサビを除去する働きです。老化のもととなる活性酸素の働きを抑えてくれる抗酸化作用のあるビタミンEなどの栄養成分が油には多く含まれています。体がサビつく原因を内側から除去してくれるのです。このように油は体に欠かせない成分なのです。
【米油の栄養成分】(高橋美奈子)
米油の主な栄養成分は、「ビタミンE」、「γ-オリザノール」、「トコトリエノール」、「植物ステロール」の4つです。
- ビタミンE
- 体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素がビタミンEです。米油大さじ1杯(14g)に含まれるビタミンEは約3.5mgで、1日に必要なビタミンEの44%を摂取することができます。
- γ-オリザノール
- 米油特有の天然栄養成分で、抗酸化作用があるといわれています。医薬品として使われている成分で、コレステロールを減少させたり、脳の衰えを防ぐ作用や、成長促進、自律神経失調症の緩和、などへの効果があるとして注目されています。
- トコトリエノール
- 米油とパーム油に特有の成分で、近年の研究によりコレステロール低下・生体内酸化防止・抗腫瘍作用などに加え、疲労回復への効果も認められています。
- 植物ステロール
- コレステロール低下作用があることで知られる成分で、特定保健用食品の食用油にも配合されている成分です。
【米油とスローエイジング効果】(まの えいこ先生)
私が注目している健康成分は、γオリザノールとトコトリエノールです。この二つは体の老化を招く活性酸素の働きを抑える抗酸化力がとても強いので、「スローエイジング」につながる物質として期待できる成分です。
γオリザノールは、米の胚芽に含まれる成分ですが、医薬成分として使用されています。自律神経を整える医薬品の「ハイゼット」やAアリナミンEXやユンケルといったドリンク剤にもγオリザノールが配合されています。
γオリザノールの効能として、自律神経調整のほか、成長促進、更年期障害の緩和、血中コレステロールの緩和があります。また、抗酸化作用の他に、メラニンの生成抑制をしてシミの予防をします。その他、血行促進や乾燥予防等の皮膚の老化を遅らせる働きも持っています。
トコトリエノールは、ビタミンEの仲間なのですが、抗酸化力がビタミンEの数十倍あるため、スーパービタミンEと呼ばれています。植物油の中では、米油とパーム油特有の成分で、コレステロール低下作用、抗腫瘍作用などの効果が明らかになりいま注目の成分です。脂質の酸化に関わり、高齢者に多い心臓病や、血行障害を防ぐ成分として注目されているようです。
私は、いつも患者さんに美しい肌になるためには、体の内と外からのケアが大切だと伝えています。カラダの中のケアは、まず食事から。米油には、エイジングを体の内外から遅らせる効果が期待できる、γオリザノールやトコトリエノール、ビタミンEが多く含まれています。うまく活用して、バランスの良い食生活を送ることでカラダの中をケアし、スローエイジングを実感していただきたいと思います。
このコーナーでは、まの先生が米油に興味を持たれたきっかけとなったボーソー社社員の健康診断の結果も紹介されました。新商品開発のために社員をサンプルに用いた社内健康診断データの結果から、普段から米油を食生活に取り入れているボーソー社員は、コレステロール値が概して低く、またコレステロール値が高くても善玉コレステロールといわれるHDLが高く、中性脂肪が低いという傾向が強いことがわかりました。この結果が米油の健康性を明らかにしてくれているのではないかとまの先生は指摘されました。 |