米ぬかとは
米ぬかは、玄米を精米する時に出る外皮や胚芽のことであり、ボーソー米油では、「お米(米ぬか)」という資源を無駄なく活用しています。
米ぬかはどこから
全国各地の精米所から集荷
ボーソー油脂グループでは、全国各地の主要な精米所の近くに抽出工場を持ち、新鮮なうちに処理を行い、品質の良い米油が製造できるような仕組みを作り上げています。
新鮮な米ぬかを集めるために
米ぬかにはリパーゼと呼ばれる油を分解する酵素が含まれており、精米した瞬間から油の分解を始めてしまうため、扱い方法が非常に難しい原料なのです。気温によって分解の速度は変化し、暑い日は速く、寒い日は少しゆるやかに分解します。
油が分解すると食用には向かない「遊離脂肪酸」になるため、精米された瞬間からできるだけ早く米ぬかを集め、米油を搾ることが重要です。
米糠貯蔵温度と遊離脂肪酸の生成
J. R. Leob N. J. Morris, F.G,Dollear, J.Am. Oil Chem. Soc., 36, 738, 143(1949).
米ぬかの油分
米ぬかの約20%が脂質分
玄米は果皮、種皮、でん粉層、胚芽、白米(胚乳)と呼ばれる層で構成されており、このうち精米で果皮、種皮、でん粉層、胚芽を含む約10%が取り除かれ、まとめて「米ぬか」と呼んでいます。米ぬかには脂質分が約20%含まれており、これを食べられるように精製すると約14%が米油となります。
つまり米油600gを1本作るには、米ぬかが約4.3kg、玄米で換算するとなんと約43kg必要になります!米ぬかからとれる米油は、貴重な資源を有効活用しているエコな油なのです。
出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
米ぬかの利用方法
米ぬかの有用性
皆さんは米ぬかがどのような活用をされているかご存じでしょうか?
実は米油の原料として使用されることが約70%と最も多いのです。米ぬかには栄養成分が豊富に含まれているため、キノコを育てるための培地や家畜を育てるための飼料にも使われています。
出典:日本こめ油工業協同組合推計(2023年度)